高齢になったら医療保険は不要か?

今回は保険相談を紹介します。

<WEBに寄せられたご相談>
間もなく年金生活となる64歳の男性(妻と二人暮し)です。今後、健康上の不安もあり、どのような
保険に切り替えたら良いのか検討中です。私の周りでは、高齢になると「高齢者医療を受けられるから
保険は要らないよ」とか「高額療養費制度があるので保険は不要」という声をよく聞きます。雑誌でも
「医療保険やがん保険を信じるな」と言う記事を最近読みました。このことは本当でしょうか?
自分の保険はどのようにしたら良いのでしょうか?

<私の提案>
現在、どのような保険にご加入なのか、分かりませんが、医療保険やがん保険を全て解約して
しまうのは危険です。これから高齢になるに従い、病気のリスクはどんどん高くなります。日本には
優れた医療制度があり、年齢と共に負担は減ってはいきますが、その制度が、今のまま維持できるか
どうかは分かりません。最低限の医療保険・がん保険は必要であると思います。ただ終身タイプの
保険は、死亡するまで保険料を払い続けねばなりません。今後の収入減を予測して、負担の少ない
ものに見直す事は必要です。例えば、今の保障額を減額するのも一つの方法です。最近の傾向
として、がんの特約が付いた医療保険が多数出てきました。高額な先進医療給付金も付加されて
おり、一つの医療保険で、がんと医療の両方をカバーできるのです。そのような医療保険に見直して、
保険料を減額することも一つの方法です。

参考までに、私が現在加入中の医療保険(がん保険含む)を紹介しましょう。
<私が加入して入る医療保険・がん保険>

   医療保険(60日タイプ)入院給付金5000円タイプ

   がん保険          〃      5000円タイプ

いずれもシンプルなものです。がん保険は一般的には、入院給付金10,000円タイプが主流ですが、
私は5000円を選びました。両方とも55歳ごろ、初めて加入しました。それまでは死亡保険しか
加入しておらず、子供が独立し、親としての責任がなくなったので、全てを解約して医療保険とがん
保険に切り替えました。両方で保険料は7500円/月程度です。もちろん少しでも節約をしたいので、
年払いにしています。妻の分も合わせると、月にならした保険料は15,000円弱です。生命保険は
これだけで、死亡保険はありません。

<高額療養費制度>
高額療養費制度は、医療機関に支払う医療費が、所得に応じて決められた一定額を超えたら、
超過部分の一部が申請後、3ヶ月くらいで払い戻されるという制度です。たとえば月に100万円
医療費がかかっても、実質的な負担は9万円弱になるというものです。

<後期高齢者医療制度>
後期高齢者の医療費は、75以上で現役並みの所得がない場合、自己負担は1割になります
(70歳から74歳までは当初2割の自己負担予定でしたが、現在は70歳以上でも1割に据え
置かれています)。更に、上で紹介した高額療養費制度も、75歳を超えると、自己負担額が
大幅に少なくなります。

<雑誌の記事について>
雑誌の論調にはびっくりしました。「医療・がん保険に気をつけろ」「消費者が買わされる幻想、保障の
中身は実態に合わず」という記事です。そもそも、保険で全ての人が、元を取ることなどできる訳が
ありません。多くの人の保険料で、1人を助ける、保険とはそういうものです。もし病気になったり、
ケガをしたり、がんになった時、経済的に困らないために保険は必要だと思います。もっとも、
多くの保険の中から保険料と保障内容を比較して選ぶことはとても重要なことだと思いますが。

<私は今後どうするか?>
今の制度(高額療養費制度・後期高齢者医療制度)が現状どおり今後も続くことを前提に、私は
がん保険をそのまま継続します。自分にとっては、心臓や脳の病気より、がんのリスクの方が
高いと思うからです。医療保険は75歳になったら。今の5000円を3000円コースに減額して保険料の
負担を減らそうと思います。保険を全てはやめられません。

現在の後期高齢者医療制度は、とてもよい制度だと私は思います。亡くなった母がくも膜下出血で
入院している時、この制度のおかげで家計は大変助かりました。この制度がこのまま存続することを
願っています。

高額療養費制度については「愛子の知っ得コラム」下記のHPをご参照ください。
http://shittetoku.at.webry.info/201202/article_4.html
http://shittetoku.at.webry.info/201202/article_5.html